忙しい朝、寝癖がなかなか直らず困っています。
寝癖直しのミストなどを使ってもあまり効果がありません。
寝癖を簡単に直せるコツはありますか?
そもそも、どうしてこんなに寝癖が付くのでしょうか?
寝癖が付く原因とは?
寝癖ができる最大の原因は、髪に水分を含んだまま寝てしまうこと。
髪の毛の主成分はタンパク質ですが、さらに細かく見ていくと、アミノ酸がつながってできたポリペプチドという分子が結合することで、髪の毛を形成しています。
ポリペプチドの結合は4種類あり、そのうちいちばん弱い結びつきでつながっている「水素結合」が寝癖に大きく関係しています。
水素結合は髪が濡れると結合が切断され、乾くと再結合する仕組み。
そのため髪が濡れて結合が切断されているときに髪を曲げてしまうと、乾いて再結合したときには癖になっているのです。
これは、髪がほんのり湿っているだけでも起こることで、髪が完全に乾いていない状態で寝てしまうと、髪が枕や布団に押し付けられて固定され、寝癖になってしまいます。寝相が悪かったり寝返りが多いと髪がこすれて曲がり、寝癖が付きやすくなります。
寝る前に気を付けたい!寝癖の予防方法
寝癖を予防するには、寝る前に髪の毛をしっかりと乾かすことがなにより大切ですが、ほかにもいくつかポイントがあります。
・髪の毛をドライヤーでしっかりと乾かす
寝癖予防でいちばん大切なのがこちら。
前髪は乾きやすいので、癖が付く前に真っ先に乾かしましょう。
次に、乾きにくい根もとにドライヤーの温風を当ててしっかりと乾かします。
根もとを起こしながら中間から毛先に向かって乾かすと、ハネにくくなります。
・ドライヤーで髪を乾かす前のひと工夫
タオルドライでできるだけ水分を取り除いてから、ドライヤーで乾かしましょう。
油分を含むヘアオイルやヘアミルクをつけてから乾かすと、寝ている間に髪の毛が暴れず、まとまりをキープして寝癖を防ぐことができます。
・温風で髪を乾かした後は、冷風で冷ます
ドライヤーで温まった髪は、冷めていく過程で空気中の水分を取り込む性質を持っています。
冷風を当てることで水素結合を固定し、髪をキレイな状態に保ってくれます。キューティクルが閉じるので、寝癖予防だけでなくツヤ出し効果も。
・ホットカーラーやアイロンで癖付けする
朝のスタイリングが楽になることを考えて、夜のうちにホットカーラーやアイロンを使用するのもおすすめ。
ドライヤーでしっかりと乾かした後、形を癖付けしておきましょう。
忙しい朝、お手入れの手間がぐんと減り時短につながります。
・寝る前に水分補給をする
暑い季節には、寝汗をかくことで寝癖が付いてしまうことも。
寝汗は正常な生理現象なので仕方ありませんが、水分不足などによってベトベトした汗は蒸発しにくいとされています。
寝る前にコップ1杯程度の水を飲んで、良質な睡眠を心掛けましょう。
朝の時短テク!寝癖を簡単に直す方法
寝癖予防をしていても癖が付いてしまうことも。
髪全体がうねる人、襟足や前髪がハネる人、広がりやすい人など、髪質によって寝癖の悩みはそれぞれですが、一度付いてしまった寝癖を直すには、髪の毛の内部までしっかりと水分を浸透させることが重要。
寝癖を簡単に直す方法をご紹介します。
・部分的な寝癖は、スプレイヤーを使って根もとから濡らす
スプレイヤー(霧吹き)があれば、忙しい朝でも簡単に髪を濡らすことができます。
寝癖部分だけ濡らしても直りにくので、根もとからしっかりと濡らしましょう。
寝癖がつきやすい人は、たっぷり霧が出るスプレイヤーを持っておくと安心。
・全体的な寝癖は、頭全体にシャワーを浴びて濡らす
髪の根もとが潰れていると、いくら毛先の癖を直そうとしても直りません。
そのため、頭全体にシャワーを浴びてしまうことがいちばん手っ取り早いことも。シャワー後はドライヤーでしっかりと乾かしていきます。
根もとを起こすことを意識しながら乾かしましょう。
・蒸しタオルで“ながら”寝癖直し
慌ただしい朝は、蒸しタオルをした状態で支度などを進めると効率的に。
濡らしたタオルを電子レンジで軽くチンして蒸しタオルを作り、30分ほど頭に巻いてからブローをしましょう。
寝癖直しのカギとなる水素結合は髪の内部で起こるので、しっかり蒸らして髪内部まで湿らせることがポイント。
・寝癖直し用のスタイリング剤を使う
髪の毛の水素結合を一時的に切断するという原理上、水だけでもある程度の癖を直すことはできますが、寝癖直しウォーターや寝癖用ミストには、水分の浸透を促進させる成分が含まれています。
水よりも早く髪の内部に水分が行き届くので、忙しい朝の寝癖直しにおすすめ。
・時短ヘアアレンジでカモフラージュ
寝坊などで本当に時間がないときは、寝癖を直すよりもヘアアレンジをしたほうが早いことも。
髪の毛全体をさっと濡らして、ヘアオイルやバームなどのスタリング剤を付け、手ぐしで毛流れを整えてからゴムでザックリ結びます。
後れ毛にもスタイリングがついているとボサボサに見えないので試してみてください。
寝癖が付きにくくなるドライヤーの正しいかけ方
ドライヤーは毎日のヘアケアの大切なパートナー。
正しい使い方を覚えて、寝癖が付きにくい髪に仕上げましょう。
1、まずはタオルドライ。こするとダメージのもとになるので、抑えるようにしてやさしく水分をオフ
2、髪にオイルやミルクなどの保湿成分をつけてブラッシングする
3、根もとから立たせるように、髪を少し引き上げながらハンドブロー
4、しっかり乾いたら、1分間ほど髪全体に冷風を当てる
寝癖は意外と簡単に改善できるのです♪
ぜひお試しください
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