今までのトリートメントと酸熱トリートメントの違い

今回は、今までのトリートメントと酸熱トリートメントの違いです。

SNSや知人や美容師さんから『良い!』と見たり聞いたりした方いるかと思いますが、実際何が良いかわかってますか?
詳しく説明を受けていたらわかっているかもしれませんが知らない方多いと思います。

ここからの話は専門用語、聞きなれない言葉が沢山出てくるので頭を柔らかくして見てください。

【傷んでる髪とは】
髪の毛が傷む(ダメージ)してくると手触りが悪くなったり、乾きにくくなったりします。

内部的にはどうなっているかというと、ブログ画像ダメージするとシスチン結合(SS結合)が失われ空洞化します。
ダメージホールといわれるものです。
これが手触りが悪くなったり、余計な水分がここに入ることで乾きにくくなる原因です。

【従来のシステムトリートメント】

従来のシステムトリートメントではどのようなことが起こっているかというと、

上の画像のシスチン結合が破壊されたところにトリートメントの栄養分を内側に入れ、外側に皮膜を作りコーティングしている状態です。

このコーティングはシャンプーやダメージなどで剥がれ落ちます。つまり外側の蓋が無くなるので中入れた栄養分は流れ出てしまうのです。

これがトリートメントの持ち感が悪い理由です。

【酸熱トリートメント】

酸熱トリートメントでは何が起きているかというと、ブログ画像先に述べた髪内部にできた空洞化した部分(ダメージホール)に酸熱トリートメントの成分のグリオキシル酸とアミノ基が入ります。

そして、トリートメント工程の最後に行う180℃のアイロンで脱水(脱水縮合)することでイミン基(イミン結合)に変化します。

これが失われたシスチン結合の代わりの役割をします。つまり、内部に擬似結合(架橋)を作るのです。

ここで生まれたイミン結合は水やシャンプー洗い流されることはありませんが、ダメージすることで失われることがあります。

まとめると、従来のシステムトリートメントは内部栄養補充とコーティング、酸熱トリートメントは内部補強という感じです!違いおわかりいただけたでしょうか?

次回は【酸熱トリートメントで癖が伸びる問題について】です!

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